金曜の夜にお届けする、短い眠りのQ&Aです。今夜は、週末の朝に少しだけ後ろめたい、あの習慣について。
Q. 休日の二度寝は、体に悪いですか? やめられない自分がだらしなくて…。
A. だらしなさではありません。二度寝したくなること自体が、「まだ眠りが足りていない」という体からの手紙です。責める前に、まず読んであげてください。
アラームを止めて、「休みだ」と気づいてもう一度もぐり込む、あの数分の幸福感。あれがなぜあんなに甘いのか——正体から見ていきましょう。
あの「甘さ」には、ちゃんと理由がある
目覚めの前後、体は朝に備えるホルモンを少しずつ出して、ゆっくり活動モードへ切り替えていきます。二度寝のまどろみは、ちょうどこの切り替えの真っ最中。体がやさしく準備運動をしている時間だから、あんなに心地よいのです。
だから、あの幸福感は「悪いこと」のごほうびではありません。むしろ体が正直に、「もう少し休みたい」と伝えている合図。意志が弱いのではなく、平日にたまった眠りの借りを、体が取り返そうとしているだけなのです。
鍼灸師の豆知識:東洋医学は「眠りたい体」を責めません
東洋医学では、日中の活動で消えていく力(陽の気)は、夜の眠りのあいだに静かに補われる、と考えます。眠くてたまらないのは、その蓄えが減っているというだけのこと。
責めるべき甘えではなく、整えるべき不足。手紙を破り捨てず、中身を読むところから始めます。
「手紙の読み方」と、上手な二度寝
まず読み方から。休日にどうしても二度寝したくなるなら、それは平日の睡眠が足りていないという差出人からの一言です。責める代わりに、平日の就寝を15分だけ早める——それが手紙への、いちばん静かな返事になります。
そのうえで、どうしても眠い休日の朝は、二度寝を無理に我慢しなくて大丈夫。コツはだらだら続けず、一度に区切ること。細切れに三度四度と繰り返すより、思い切って「あと1時間」とまとめて眠るほうが、目覚めはずっと軽くなります。
今夜の一歩は、二度寝を減らす工夫ではなく、就寝をほんの少し前へずらすこと。二度寝は敵ではなく、体からのお便り。読んで返事を書けば、朝の後ろめたさは、少しずつ消えていきます。
そもそも夜の眠りを深くしたい方は、寝つきが良くなる夜のルーティン|副交感神経の整え方もあわせてどうぞ。週末は、少しだけ長く眠っていい日にしてください。


