内臓冷えが引き起こす「眠れない夜」の物理的理由

睡眠セルフケア

本記事は広告を利用しています。紹介する商品は、専門的な知見に基づき、皆様のケアに役立つと判断したものを厳選しています。

「冷え性ではないと思うけど、なぜか眠れない」。

手足は温かいのに、布団の中でなかなか寝つけない。

そんな経験はありませんか。

鍼灸師として施術をしていると、「眠れない」と訴える方のお腹を触って、その冷たさに驚くことが少なくありません。手足が冷えていないだけで、内臓はしっかり冷えているというケースは、思っているより多いのです。

内臓が冷えると、なぜ眠れなくなるのか

体は眠りに入るとき、深部体温(体の内側の温度)を下げようとします。この深部体温の低下が「眠気」の引き金になっています。

手足がポカポカするのは、熱を体の末端から放出して内側を冷ます働きによるものです。

ところが、内臓が冷えていると、体は「体温が下がりすぎる」と判断して防衛反応を起こします。体温を維持しようとして交感神経が活発になり、結果的に「休もうとしているのに眠れない」という矛盾した状態になりやすくなるのです。

内臓冷えは、冷たい飲み物や食べ物のとりすぎ、エアコンの冷気、ストレスによる血流低下などが積み重なって起きます。自覚がないまま進みやすい点が、厄介なところです。

東洋医学から見る「内臓の冷え」

東洋医学では、体を温める力を「陽気(ようき)」と呼びます。この陽気の源は「腎(じん)」にあり、特に下腹部に蓄えられていると考えられています。

この場所は「丹田(たんでん)」とも呼ばれ、気力や生命力が集まるとされる場所です。ここが冷えると、全身を温める力が弱まり、臓腑の働きも鈍くなります。

眠れない、疲れが取れない、消化が悪い——これらが重なって現れるときは、丹田の冷えが根っこにある可能性があります。

内臓冷えをセルフチェックする

次のうちいくつか当てはまれば、内臓冷えが疑われます。朝起きたとき、脇よりお腹のほうが冷たいかどうかも、わかりやすい目安です。

  • 冷たい飲み物を毎日飲む習慣がある
  • お腹(特にみぞおちや下腹部)を触るとひんやりしている
  • 食後に眠気や胃もたれを感じやすい
  • 夏でもエアコンで体が冷えやすい
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 疲れているのに布団に入っても眠れない夜がある

3つ以上当てはまるなら、内臓を温めるケアを日常に取り入れてみてください。

今夜から変わる、内臓を温める食材3選

「何を食べれば内臓が温まるの?」という疑問に、鍼灸師として私がよくお伝えしているのがこの3つです。

①生姜(しょうが)
東洋医学では「温裏薬(おんりやく)」として古くから使われる食材です。加熱した生姜は特に内臓を温める力が強く、スープや味噌汁に加えるだけで毎日続けやすくなります。

②根菜類(ごぼう・にんじん・れんこんなど)
土の中で育つ根菜は、東洋医学的に体を温める「陽」の性質を持つとされています。煮物や味噌汁に積極的に取り入れると、内臓への温かさが変わってきます。

③発酵食品(味噌・納豆・甘酒など)
腸内環境を整えることで消化の負担が減り、内臓の血流が保たれやすくなります。特に温かい味噌汁は、生姜と根菜を同時に摂れる「内臓温めの一杯」として、鍼灸師として私がよくすすめる一品です。

丹田を温める「関元」のツボ

内臓冷えのケアに、鍼灸師として私がまず使うのが「関元(かんげん)」というツボです。

場所はおへそから指4本分(約5〜6cm)下、体の中心線上です。「元気の関所」という意味を持ち、生命活動のエネルギーが集まる丹田の中心にあるツボとされています。腎の陽気を補い、下腹部を内側から温める働きがあるとされています。

関元(かんげん)の温め方・押し方

タイミングは、お風呂上がりが最適です。体が温まり副交感神経に切り替わりやすい状態のときに行うと、刺激が体の内側まで届きやすくなります。就寝前のルーティンに組み込むのがおすすめです。

指圧する場合:仰向けに寝て、両手を重ねてツボにそっと当て、6秒かけてゆっくり押し、ゆっくり力を抜く。これを5回繰り返します。お腹は内臓が近い場所なので、強く押しすぎず、優しく温めるイメージで行ってください。

関元は、指圧よりもお灸でじんわり温めるのが特に向いているツボです。

鍼灸師としてセルフケアにすすめるなら、煙やニオイが気になりにくい商品から始めるのがおすすめです。

たとえば長生灸 Non-smoke(ソフトタイプ)のような煙の出ないお灸は、香りや煙が苦手な方や、寝る前に部屋でゆっくり使いたい方に向いています。温度もソフトなので、お灸が初めての方でも試しやすいタイプです。

一方で、すでにしっかりとした温熱感のあるお灸に慣れている方には、もの足りなく感じることもあります。その場合は通常タイプを選ぶとよいでしょう。お灸が難しい場面では、カイロやホットタオルで下腹部を温めるだけでも効果的です。

なお、お灸を使うときは「熱い」と感じたら我慢せず、すぐに取り外してください。熱さを我慢すると、やけどや水ぶくれの原因になります。

心地よい温かさを感じる程度が、最も効果的で安全な使い方です。

もう一つは私も寝るときに実際に使っている、TAKEFUの腹巻。本当にオススメです。やさしい肌さわりを一度使ってみてください。

内臓を冷やさない3つの習慣

白湯か温かい飲み物を1日1杯
冷たい飲み物を温かいものに変えるだけで、内臓の負担はかなり変わります。朝一番の白湯は、眠っている間に冷えた内臓をゆっくり目覚めさせる習慣として特におすすめです。

腹巻きで丹田を守る
夏のエアコン環境でも、就寝中でも、下腹部を冷やさないことが内臓冷えの予防になります。薄手の腹巻きひとつで、体の芯の冷えは大きく変わります。

夕食は就寝の3時間前までに
消化が途中の状態で眠ると、内臓は働き続けたまま。これも内臓を疲弊させ、体温調節を乱す原因になります。食事の時間を少し早めるだけで、眠りの入り方が変わることがあります。

まとめ

眠れない原因が、寝室の環境でも精神的なストレスでもなく、「お腹の冷え」にあるというのは意外に多いパターンです。

内臓を温めることは、体の底から眠れる状態を整えることでもあります。

お風呂上がりに関元を温め、温かい味噌汁を一杯飲み、腹巻きで丹田を守る。その小さな積み重ねが、今夜の眠りを変えていきます。

※ストレスや緊張も強いと感じる方は、こちらの「休むのが怖い」あなたへ。罪悪感を消す心の技術もあわせて読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました