【眠りのQ&A】夏に食欲が落ちるのは、体の故障ではなく「安全装置」|無理に食べないほうが疲れは抜ける

睡眠セルフケア

金曜の夜にお届けする、短い眠りのQ&Aです。今夜は、夏の終わりに増えてくる、この質問から。

Q. 夏バテで食欲がありません。疲れも抜けないので、無理してでも食べたほうがいいですか?

A. いいえ、無理に食べないほうが、疲れは早く抜けます。夏の食欲不振は、体の故障ではなく「安全装置」だからです。

だるいから、スタミナをつけようと焼肉やうなぎに手を伸ばして、翌朝かえって胃が重い——あの、よかれと思った一皿が裏目に出る感じから見ていきましょう。

食欲が落ちるのは、体がブレーキを踏んでいる

元気のもとは、食べたものを胃腸が消化して、はじめて手に入ります。ところが夏は、冷たいものと暑さで、その胃腸そのものがくたびれています

そこへ食欲がわかないのは、じつは体のブレーキ。疲れた工場に、これ以上の荷物を運び込ませないための、かしこい安全装置なのです。食欲がないのに詰め込むのは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなもの。胃腸はますます消耗します。

鍼灸師の豆知識:「食べられない」も、体からの返事です

東洋医学では、日々の活力()は胃腸がこしらえると考えます。その胃腸が「今は受け取れません」と告げているのが、夏の食欲不振。責めるべき不調ではなく、聞くべき返事です。

立て直しの順番は、たくさん食べることではなく、まず胃腸を休ませ、動ける状態に戻すこと。食欲は、そのあとから戻ってきます。

今夜からできる、胃腸への「ひと休み」

やることは、足すよりゆるめるほうです。食べられない日は、一食抜くくらいの気持ちで、消化にやさしいものを少しだけ。

冷たいものが続いた日は、夕食に味噌汁やスープをひと椀。冷たい飲みものは、二杯目から常温に。それだけで、こわばっていた工場が、ゆっくり動き出します。食欲が戻ってきたら、それが「もう運んでいいよ」の合図です。

今夜の一歩は、「食べなきゃ」を一度手放して、明日の食卓に温かい汁物をひとつ戻すこと。疲れは、詰め込むより、胃腸に休みをあげたほうが抜けていきます。

だるさや食欲不振が何週間も続くときは、夏バテ以外の不調が隠れていることもあります。その場合は、医師など専門家に相談を。冷えからくる眠りの重さが気になる方は、冷え性で眠れない夜に。足元を温めて気血の巡りを良くする簡単温活習慣もあわせてどうぞ。

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